Topics
トピックス

その他
景観は誰のもの-朝日新聞・耕論2024.0830-
「景観は誰のもの」という「耕論」が朝日新聞に特集されました。
国立市の富士見通りのマンション解体は、高層マンション問題にかかわっている私共だけでなく、広く反響を呼びました。価値観の転換点を予感させる出来事でした。江戸のまちづくりが、江戸城を中心というより、富士山との関係をベースにつくられた、と陣内秀信氏が指摘したことがあります。失われる危機においてはじめて価値を再確認できるのでしょうか。何気ない風景が、実はそこに住まうことのアイデンティティに関わることなのだと思います。


「富士見坂と呼ばれる坂は少なくとも24か所ありました。・・・・今でも高層ビルの頂上へ行けば都心でも富士山を見ることはできます。でもそれは日常ではありません。大事なのは土地にまつわる生活、生活に根差した文化遺産なのだと思います。」

「こうした都市の景観とは、誰か一人がある時作り出せるものではなく、みんながいろいろな営みを重ねるうちにできてきた一種の自主的な秩序なのだと思います。・・・・京都やイタリアの現実を見るべきです。適切な景観規制をしたからこそ個性が守られ、人々の関心を呼んでいるのです。」