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ウィキペディアの松江城を検索すると

ウィキペディアの松江城の項目にこの間の高層マンション反対運動の経緯が載っています。香原斗志氏・藤原辰史氏の記事が取り上げられ、上定市長の弱腰、施主も世界に誇るべき遺産を棄損した存在として認知されかねない・・・と。以下は抜粋

松江城下町の歴史的景観保全
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1990年代後半から2000年代以降、県外資本による多くのマンション・ホテル・病院などの高層建造物が建設され、かつて小泉八雲をはじめとした多くの文人が愛した松江城下町の歴史的景観は、風前の灯である。
1997年10月13日、高さ75mある山陰合同銀行本店ビルが大橋川南側の橋南地区・松江市魚町に建設された。このビルの建設によって、江戸時代の初め、堀尾吉晴・忠氏が松江城建設地を決定した地とされる床几山から見えていた松江城の眺望が遮断された。
山陰合同銀行本店ビルの建設以降、大橋川北側・橋北地区においても、高層建造物の建設が相次ぎ、歯止めがかかっていない。主な高層建造物は下記の通りである。
• アルファステイツ母衣町(2004年9月築、地上15階、穴吹興産)
• アルファステイツ宍道湖(2006年3月築、地上13階、穴吹興産)
• アルファガーデン内中原(2006年11月築、地上13階、穴吹興産)
• サーパス殿町(2007年11月築、地上15階、穴吹興産)
• アルファステイツ殿町(2008年5月築、地上14階、穴吹興産)
• 松江赤十字病院高層館(2010年3月開業、地上14階・高さ63.2m)
• アルファステイツ母衣町2(2013年5月築・地上14階、穴吹興産)
• 野乃松江(2022年4月開業、地上11階、高さ42.5m、共立メンテナンス)
• クレアホームズ松江大橋(2026年2月竣工予定、地上15階建て・高さ46.47m、セントラル総合開発)。第50回松江市景観審議会では、隣接する建物に合わせて、高さを下げるように答申[16]。
• MATSUE THE TOWER(2026年7月竣工予定、地上19階・高さ57.03m、京阪電鉄不動産・タカラレーベン)。松江城三の丸の隣接地に立地。建設に反対する住民グループ・周辺町内会は、城下町松江の景観を著しく損なうと建設中止を強く訴えている[17][18]。2024年9月19日、松江市議会は、建設中止を求める陳情書が市民団体などから提出されたことを受け、「継続審査」とした。松江市では今後、事業者に対し計画の変更などを求めていくとしている[19][20]。同年10月3日、松江市長は京阪電鉄不動産と5度目の交渉をしたが、事業者側は「計画の変更には一切応じられない」と回答した[21]。周辺の地元住民は「神様が集まるこの地をこれ以上汚さないでほしいです」と憤っている、などと報じられた[22][23]。同年11月26日に開催された松江市議会では、市民団体から提出されていた建設中止を求める陳情書は不採択となった[24]。歴史評論家の香原斗志は、「松江がもつ歴史都市としてのかけがえのない価値は、都市のシンボルの高さを超えるたったひとつのマンションの登場により、著しく毀損される。私企業が刹那的に上げる利益を守るために、将来にわたる住民の権利や利益が著しく損なわれてしまう。・・・この特別な町にこのようなマンションを建てれば、それが建ち続けるかぎり、当該建築も、住人も、そして施主も、世界に誇るべき遺産を毀損した存在として認知されかねない[25]」と述べている。藤原辰史京都大学准教授は、「「千年の愚行」である高層マンションを白紙撤回」することが京阪電鉄不動産と松江市役所が世界から称賛される大きなチャンスであると述べている[26]。
松江市は、松本城(長野県松本市)・犬山城(愛知県犬山市)と連携して、松江城の世界文化遺産登録を目指している[27]。上定昭仁松江市長は、高層マンションの建設が世界文化遺産登録の障壁にはならないとの認識を示しているが[28]、遺産範囲だけでなく、遺産周辺の景観保全も厳しく求めている世界遺産の趣旨[29]に照らした場合、影響は免れない。
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